事業年度開始から6ケ月を経過した時点から、決算の予想の準備に取り掛かります。6ケ月の推移と同じく推移した場合に決算書上の利益はいくらぐらいになるのか、税金はどれぐらい納めることになるのか、設備投資をするか、節税を考えるのかというような現状と近未来の状況を見通すために、早めに決算予想をしています。決算間際に決算予想では対策はできません。
決算予想は一度行えば、あとは試算表の一部の数字を入力することによって毎月簡単に作れるようになっていますので、毎月決算予想をして決算に近づくにつれて精度が上がっていきます。
毎期、決算書類が完成し、決算説明をさせていただくときに経営分析を行った結果もご説明します。用意させていただく経営分析帳票は次のなものです。
多角的な分析により貴社の弱点、改善点、次期の売上目標を一緒に考えましょう。
(※)信用格付けは金融機関が融資の審査基準のうち、いわゆる「定量評価」を決算書の数字から当事務所独自の採点方式によって計算し表にしたものです。必ずしも金融機関の行っている審査と同じとは言い切れませんが、どういう項目の評価が低いのか、どうすれば格付けを上げることにつながるのかといったことに利用できます。
当事務所では、エクセルで事業計画を作成できる「事業計画シート」をご用意させていただいています。
経営計画を作るには、まず自己分析が必要です。自己分析の結果、当社の強みと弱みが見つかれば方針が立てやすくなります。強みを伸ばすのか、弱みを減らすのか。それが決まれば、経営理念・行動方針、事業計画を立てましょう。
経営力診断は、経営に参加している複数の人でやってみるのも面白いです。
事業承継には2つの側面があります。
一般的に中小企業の場合この2つは一体のものとなっています。社長が会社の株式の大半を持っているというような会社がそうです。社長の座を誰に譲るのか。自分の子供?従業員?それとも第三者?
会社の価値が財産だといわれても、会社を誰かに譲って今と同じように利益を上げていければ財産といえるだろうが。誰かに譲るとすると税金はどうなるのか?個人で債務保証しているのはどうなるのか?
さまざまな疑問があると思います。会社や個人の状況も千差万別ですので、全ての会社に当てはまる完璧な方法というものはありません。状況も変わることもありますので、早い時期に事業承継のことを考えること、またそのプランをたまに見直すことが重要であると思います。